2022 年 53 巻 4 号 p. 254-260
生薬のかおりはその生薬に特徴的なものも多いため,生薬の品質確保のための指標成分に設定され,定量するよう規定されているものもある.定量には一般にクロマトグラフィーが用いられるが,定量対象と同一かつ純度の明らかな定量用標品が必要である.しかし,香気成分を含む多くの天然由来成分では,そのような試薬の市販がないことが多く,正確な定量が出来ないことが課題となっている.本稿では,この課題に対する解決策のひとつとして注目されている,相対モル感度(RMS)を用いた定量法について紹介する.