産業保健法学会誌
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シンポジウム3 職場における遺伝情報の取扱いと対応の実際~遺伝性腫瘍の仮想事例からの接近~
産業医の立場からの検討
立道 昌幸
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2023 年 2 巻 1 号 p. 108-111

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抄録

職場における遺伝情報の取り扱いについて、産業医の実務レベルの視点から検討した。現時点では、遺伝情報すなわち「○○遺伝子に変異があり生涯に○%で疾病罹患する」という情報が職場に伝えられた場合、職場を構成する人物間で認知・理解度がさまざまであり、最悪偏見差別の対象となる。それ故に遺伝子情報の問題は、遺伝専門家との連携に基づいた産業医による「情報の加工」すなわち「翻訳作業」が不可欠であり、その翻訳結果が職場にて「納得感」が得られるかどうかに帰着すると考えられた。

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© 2023 一般社団法人日本産業保健法学会
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