日本女子体育連盟学術研究
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事例報告
学生の「気づき」に着目したボディコンディショニングの授業方法についての一考察
大熊 玲子
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2012 年 28 巻 p. 31-44

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抄録

本稿は,ピラーティスベースのボディコンディショニングの授業において,学生の「気づき」を深めることのできる授業方法を検討することを目的にしている。その取り組みの1つとして,ワークシートを使用した「振り返り」の時間を設けた。また,授業を通して,学生の心と身体にどのような意識をもたらすことができたのかをみていくために,アンケートを実施した。ワークシートとアンケートを分析した結果,ワークシートにおいては,学生によって知覚,認知された「気づき」として6つの特徴ある「気づき」のタイプを整理することができた。ワークシートが,学生の「気づき」を深める上での一助となっていることが窺えた。アンケートにおいては,心や身体の緊張緩和を感じている学生が多くみられた。また,心身の状態を把握し,自らコントロールしていくことの重要性を認識することができた学生が,全体の約7割いることが分かった。大学の授業においても,リラクセーションの普及を今後の課題として挙げられているが,この授業実践に基づく研究成果は,今後の授業方法を模索する上での1つの示唆となった。

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© 2012 社団法人 日本女子体育連盟
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