日本精神保健看護学会誌
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研究報告
WRAP(Wellness Recovery Action Plan)の視点を取り入れた看護計画に基づく精神科訪問看護の効果:予備的研究
小瀬古 伸幸長谷川 雅美田中 浩二進 あすか木下 将太郎
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2020 年 29 巻 1 号 p. 23-32

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抄録

【目的】WRAPの視点を反映した看護計画を用いた精神科訪問看護の効果を明らかにすることである.

【方法】本研究では1群事前事後テストデザインを用いた.2015年1月~9月に精神科訪問看護を受けている15名を対象にWellness Recovery Action Plan(WRAP)の視点を反映させた看護計画を用いた介入を6か月間行い,介入前と6か月後で日本語版Profile of Mood States(POMS)短縮版,日本語版Rosenberg Self Esteem Scale(RSES-J),日本語版Rathus Assertiveness Schedule(RAS),Global Assessment of Function(GAF)を測定した.

【結果・考察】6か月後の中央値で有意に改善したものは,POMSの「不安-緊張」「抑うつ-落ち込み」「活気」「疲労」「混乱」,RASの「目標志向・成功志向・希望」「自信をもつこと」「手助けを求めることをいとわないこと」,GAFであった.WRAPの視点を反映させた看護計画を用いた精神科訪問看護は,リカバリーを促進する有効な方法であると示唆された.

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© 2020 日本精神保健看護学会
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