日本精神保健看護学会誌
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研究報告
精神科看護師のリカバリー志向性と倫理的行動の関連
福嶋 美貴
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2021 年 30 巻 1 号 p. 50-58

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抄録

本研究の目的は,精神科看護師のリカバリー志向性と倫理的行動の関連を明らかにすることである.精神科看護師に1)基本属性,2)精神科看護師の倫理的行動測定尺度,3)リカバリー志向性(RAQ-7)からなる無記名自記式質問紙調査を実施し,187名の回答を得た.

RAQ-7合計得点を平均値で2分し,低群および高群を設定したところ低群は76名(40.6%),高群は111名(59.4%)であった.2群間で倫理的行動測定尺度の各項目を検討した結果,「ニーズへの対処」,「敬意・謝意の表出」および合計得点で有意差が認められた.RAQ-7合計得点を従属変数とするロジスティック回帰分析の結果,関連していたのは「ニーズへの対処」(OR = 1.593)であった.対象者その人そのものを理解しようと努め,ニーズを敏感に察知しそれに応える姿勢がリカバリー志向性を高める.

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© 2021 日本精神保健看護学会
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