日本精神保健看護学会誌
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精神障害者の「家族亡き後」のことに関する精神科訪問看護師の認識と支援
小宮 浩美石川 かおり
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2024 年 33 巻 1 号 p. 106-114

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抄録

本研究では,精神科訪問看護師が利用者・家族から把握している「家族亡き後」に関連する不安,行っている支援,「家族亡き後」のことに関連する精神科訪問看護師の認識についての基礎的なデータを得ることを目的とした.

先行研究を元に質問紙を作成し,346箇所の訪問看護ステーションに3部ずつ計1,038部配布し,246を分析対象とした.選択回答は基本統計量を算出し,自由記載回答は質的に分析した.

利用者・家族から家族亡き後について話をされている対象者は7割であり,利用者からは自立生活に向けた心配,家族からは生活の維持に向けた心配が上位にあがった.

精神科訪問看護師は,利用者と家族の心配を適切にとらえており,本人や家族の不安を傾聴し,社会資源・サービスに関する情報提供を実施していた精神科訪問看護師は7割以上であったことから,精神科訪問看護師には本人と家族が家族亡き後についての話し合いを促進する役割が期待できることが示唆された.

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