2018 年 47 巻 2-3 号 p. 89-98
日本の統計的品質管理活動は,虚偽のデータを企業から無くすことを目的の一つとして掲げてきた.しかし,2017年以降生じた品質データ改ざんは,データ駆動型社会に向かうわが国にとって大きな課題を突き付けた.本フォーラムでは,日本がデータ駆動型社会に向かう際に,必要な品と質と人財に関するマネジメントの在り方について議論する.特に,どのようなデータサイエンティストを育成すべきか,またデータがもたらす経済価値とは何か,そのデータが改ざんされた場合の社会損失はどのようなものかについて議論したい.