応用統計学
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臨床試験における確率化の役割
新野 伊知郎濱崎 俊光杉本 知之
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2007 年 36 巻 1 号 p. 15-30

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抄録

臨床試験の基本目的は一般に,将来において検討対象の治療をうけることになる集団に対して適用できる,その治療の情報を得ることにある。確率化は,治療の比較を前提として,精度と確度の高い情報を限られた資源のもとで効率的に得るための,試験デザインの重要な要素の一つである.本稿では,臨床試験における確率化について,その発展の歴史,目的と恩恵,そして確率化の正当性に対する批判を整理・概観し,「なぜ確率化を行うか」,「確率化を経て得られるものは何か」,「確率化の本質は何か」といったことを探る.

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