教授学習心理学研究
Online ISSN : 2424-1725
Print ISSN : 1880-0718
ISSN-L : 1880-0718
小学校算数における熟慮衝動型認知スタイルが子どものやる気に及ぼす影響
ファウラ みどり
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 10 巻 2 号 p. 67-74

詳細
抄録
本研究の目的は、小学校6年生を対象にした算数の学習において、①やる気が喚起される場面を把握すること、②熟慮衝動型認知スタイルがやる気の喚起される場面に及ぼす影響を明らかにすることであった。公立小学校7校247名(有効回答222名)に質問紙による調査を実施し、因子分析を行った結果、「充実・実用志向」、「関係・自尊志向」、「活動的授業志向」の3因子構造が確認された。これらの3つの因子と熟慮衝動型認知スタイル群(上位群・中位群・下位群)を二元配置の分散分析によって分析したところ、熟慮型傾向の強い子どもの方が、「充実・実用志向」「関係・自尊志向」「活動的授業志向」のいずれの場面においてもやる気が喚起されている傾向が示され、熟慮衝動型認知スタイルがやる気の喚起される場面に影響を及ぼすことが明らかとなった。さらに、熟慮衝動型認知スタイル群ごとに比較した結果、上位群(熟慮型傾向)では「充実・実用志向」、下位群(衝動型傾向)では「活動的授業志向」の優位性が高く、熟慮衝動型認知スタイル群によってやる気が喚起される場面が異なることが明らかとなった。
著者関連情報
© 2014 日本教授学習心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top