教授学習心理学研究
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最新号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 2020 年 16 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/04/24
    ジャーナル フリー
  • 2020 年 16 巻 1 号 p. Contents1-
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/04/24
    ジャーナル フリー
  • 蛯名 正司, 小野 耕一, 宮田 佳緒里
    2020 年 16 巻 1 号 p. 1-14
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/04/24
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,中学校第3学年で学習する力の合成・分解ルールの適用を促進するための授業プランを作成し,その効果について実践的に検討することである。プランは,①操作可能性の高いルール及び逆操作型発問を取り入れること,②上位ルールによって,合成ルール及び分解ルールの相違点・共通点をより明確にするという方針により作成した。プランの効果を見るために,事後評価課題,及び授業過程を分析した。公立中学校3年生83名(プラン群)を対象に実施した結果,事後評価課題では,合成・分解ルールを適用する活用問題において,教科書に基づいた授業を実施したクラスよりもプラン群の正答率が高かった。しかし,一部の問題を除き,プラン群も活用課題の正答率が5割程度にとどまり,合成と分解を混同した誤りが一定数見られたことから,プランの有効性は限定的であった。この要因を探るため,授業過程を分析したところ,逆操作型発問が授業で取り上げられた一方で,上位-下位ルール間の階層関係に関する説明及びルール命題の後件全体に関する発問が十分ではなかったことが,下位ルール間の共通点・相違点の理解の深化を抑制した可能性が示唆された。
  • 既知を活用した接頭辞conの英単語の体系的学習
    梶原 郁郎, 芦沢 友也
    2020 年 16 巻 1 号 p. 15-31
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/04/24
    ジャーナル フリー
    本稿は,英単語の有意味学習の授業内容の成果と課題を, 事前事後質問と授業記録に基づいて報告している。その内容は,既知を活用した接頭辞conの単語の体系的学習を目的として,構想されたものである。 その構想に際して第一著者はまず,英和辞典でconの単語をひとつひとつ全て通観するする中で,conの単語の訳語にconの意味(いっしょに)を読み取ることが容易な単語と困難な単語とを段階づけた。その後,次の学習順序で授業内容を組織した。(1)コンタクト・コンセントのカタカナ英語を活用して,contact・consentの意味を予想・検証する,(2)contact・consentの意味から,conの意味を予想・検証する。ここにconの意味を獲得した後,(3)生徒において未知と想定したconversation・concert・conclusion・conceiveの訳語に,conの意味(既知)が入っているかどうか思考する。このようにconの既知と訳語(未知)との関連を思考の対象とした授業後,10名中6名が,(3)の思考を問う事後質問で8割(6問中5問)以上の正答,4名が7割正答に届かなった。この成果と課題について本稿は,課題の教師側の要因の考察を含めて報告している。
  •  主題「恩」を塗り替えるもうひとつの全体解釈
    梶原 郁郎
    2020 年 16 巻 1 号 p. 32-49
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/04/24
    ジャーナル フリー
    本稿は児童の解釈の変容過程に着目して,「うさぎのさいばん」(作:キム=セシル)の授業の成果と課題を報告している。これは,恩という教訓的な主題に代わる,うさぎの知性という全体解釈に基づく実践である。 本作品の先行実践(香月,2011;高橋,2012;小林,2012)では,うさぎの裁判の目的はとらを懲らしめることとされて,恩知らずは懲らしめられるという解釈が作品全体の解釈となっている。これに対して筆者は,その目的は若者がとらを助けた事実の証明にあるという点を本作品に読み取り,うさぎの知性という作品全体の解釈に到達した。これに依拠した授業研究を本稿は次の手順で報告している。第一に事前質問によって,初読では全体解釈Ⅰ(恩)に偏る結果を提示して,第二に授業記録に即して,児童の全体解釈Ⅰが全体解釈Ⅱ(知性)に変容する過程を報告して,第三に事後質問によって,事前の全体解釈Ⅰはどの程度変容したのかが把握されている。小学4年生29名中26名(90%)が全体解釈Ⅰを初読の読みとしたが,本授業を通して事後には,事前の段階で全体解釈Ⅱを選択していた3名中2名を含めて,22名が(76%)が全体解釈Ⅱに基づく読みとなった。
  • 作間の実践報告が文学教育研究に提案している課題
    梶原 郁郎
    2020 年 16 巻 1 号 p. 50-52
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/04/24
    ジャーナル フリー
  • 2020 年 16 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/04/24
    ジャーナル フリー
  • 2020 年 16 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/04/24
    ジャーナル フリー
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