教授学習心理学研究
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数学文章題解決におけるメタ認知の機能
数学文章題解決メタ認知尺度の開発とメタ認知の意識づけが大学生の問題解決に与える影響の検討
吉野 巌
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2026 年 21 巻 1 号 p. 13-25

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抄録
本研究は,数学文章題解決におけるメタ認知の機能について検討するものであり,課題特化型の質問紙「文章題解決メタ認知尺度」を開発するとともに,大学生へのメタ認知意識づけの効果を明らかにすることを目的とした。研究1では,食塩水の濃度に関する文章題を解いた直後に,解決中のメタ認知活動を問う自由記述と本尺度への回答を求め,信頼性・妥当性を検証した。その結果,尺度得点は問題解決得点や解決メタ認知得点と中程度以上の相関を示し,特に計画・実行・評価段階の妥当性が高いことが確認された。研究2では,大学生を対象にメタ認知の意識づけを行い,その後に文章題を解かせ,さらに文章題解決メタ認知尺度への回答を求めたところ,メタ認知の教示群は非教示群に比べて尺度得点が高く,短時間の説明でもメタ認知意識づけが有効であることが示された。以上より,本研究で開発した尺度は,実際の数学文章題解決過程を反映する有効な測定手法であり,またメタ認知の意識づけが大学生の問題解決能力を促進する可能性が示唆された。
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