教授学習心理学研究
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標本比率の散らばり判断に及ぼす変換操作シミュレーションの効果
小口 祐一
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2013 年 9 巻 2 号 p. 90-101

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抄録
標本比率の散らばりを比較する問題は,大数の法則を適応することによって解決可能である。しかし,標本の大きさに差があるにも関わらず,「散らばりは同じ」というご判断は多く見られる。標本の大きさを考慮せず,大数の法則を適用しない傾向は,「標本の大きさの無視」と呼ばれている。この傾向は,問題解決に適用できる形にルール命題を変換操作できないことが影響を与えていると想定した。本研究では,大数の法則の学習をしている大学生を対象に,大数の法則の裏操作の正しさを確認させるシミュレーションによって,標本比率の散らばり判断が改善されるかを検証した。その結果,標本比率の散らばりを比較する問題に対して,事前から事後にかけて適切判断に変容した対象者が多いことが示された。また,大数の法則の原命題または裏命題を判断理由にあげている対象者は著しく増加した。このことから,ルール命題の変換操作の正しさを確認する変換操作シミュレーションは,学習者の標本比率の散らばりに関する適切判断を促進するとの示唆を得た。
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© 2013 日本教授学習心理学会
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