本研究では,子どものデジタルゲーム利用に対する保護者の介入行動について,横断的調査を2011年と2017年の2時点で実施し,その調査結果から子どもの学齢および時代による変化を検討した.分析対象者は調査時点で3歳児クラスから高校3年生までの子どもをもつ親であり,2011年の調査では760名,2017年調査では700名の父親および母親の介入行動のデータを得た.調査の結果,学齢による違いとしては,中学生以降で「共接触」以外の介入行動が減少する傾向が見られ,子どもの発達的な変化に応じて保護者が介入行動を変化させていることが示された.また,時代による変化としては,2017年時点で,子どものメディア利用状況を把握していない家庭が増えているとともに,一部の介入行動について2017年の方が2011年の調査よりも頻度が減っており,子どものメディア利用に対する保護者の指導機会が減少していることが示唆された.