日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第45回研究大会
セッションID: SMa1
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代表者 上水流 久彦
移動・移住の経験と実践
東シナ海国境海域をゆきかう漁民たち
西村 一之
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キーワード: 移動, 国境, 漁民, 東シナ海
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抄録
台湾東部の漁民の誕生に日本人漁民は大きな役割を果たした。この時より、尖閣諸島周辺は台湾漁民の「伝統的漁場」となった。今、漁業不振の中で老漁民は不可能となった尖閣諸島への出漁経験を語り、漁民の間では過去の沖縄漁民との交流を踏まえたこの海域の共同利用が探られる。そこからは、存在しなかった状態から次第に強化される「国境」が引かれた東シナ海を、台湾漁民がどのように認識してきたのかが明らかとされる。
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