日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第45回研究大会
セッションID: J11
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11日午後の部 J会場
線で描かれる中国陝北の農民たち
ある「農民画家」の芸術実践にみる、もの・身体・場所の相互作用
丹羽 朋子
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抄録
線画は一つの表象形式であると同時に、現前する「もの」でもある。本発表は、中国北部の陝北地域で1970年代より創作を続ける一人の「農民画家」の芸術実践を取り上げ、彼が「農民」を線で紙に写し取り、スケッチを元に様々な素材・形式の作品へと変換していく過程、「線で対象を描く」という感性的経験の働きを考察する。そこではもの・人・場所の相互作用が、画家の表現する対象の〈内的な像〉の現れに深く関わることが示される。
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