日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第46回研究大会
セッションID: B05
会議情報
23日(土) 10:00-12:25  B会場
マーシャル・レイスの身体による境界作業と民軍関係
英軍グルカ兵の徴募・人員管理政策と自主的通婚規制
上杉 妙子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本発表では、旧英領インド陸軍及び英国陸軍に雇用されてきたグルカ兵の通婚規制を取り上げ、配偶・生殖過程の管理に注目する観点から英国の国際戦略におけるマーシャル・レイスの位置づけ及び主体的関与を明らかにする。結論として、1)グルカ兵が自主的に通婚規制を行ってきたことと、2)通婚規制が、駐屯地周辺の人々との民軍関係を調整しマーシャル・レイスのブランドを維持するための境界作業として機能してきたことを指摘した。

著者関連情報
© 著作権は日本文化人類学会に帰属します。
前の記事 次の記事
feedback
Top