日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第50回研究大会
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日本文化人類学会第50回研究大会
「再生」と「甦り」
-「本願の会」メンバーの儀礼と語りにみる水俣病の記憶化とその伝達をめぐって-
下田 健太郎
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p. E16-

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抄録
水俣病の被害者有志を中心として95年に発足した「本願の会」のメンバーは、「爆心地」とされる水俣湾埋立地に自らの手で彫った石像を祀り、自然界や生命の「甦り」を主題とする儀礼的実践を行ってきた。本報告ではこの「甦り」の儀礼と語りに焦点を当て、同会のメンバーによって地域や環境の再生とは異なるコンテクストにおける「再生」が表現され、そのための語りが模索されるという水俣の社会運動の新たな展開を考察する。
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