自己変容型フィールド調査の試み

時間と専門知識の制約の中で学生の自己変容をいかに導くか

抄録

多くの高等教育機関で海外実習が実施されている。人類学的な海外実習ではフィールド調査による深い地域理解と自己省察が主な目的となるが、時間的制約の中で学生の多様な関心に対応しながらこの目的を達成するのは至難の業である。本発表では時間と専門知識の制約がある中でも、現場の気づきをベースに学生がフィールド調査を設計・実施し、その中で自己の考え方を刷新していける「自己変容型フィールド調査法」を紹介する。