日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第55回研究大会
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分科会8 遺骨返還運動からの贈与ー文化人類学はどうそれに応えるか?
「学問の暴力」という糾弾がわれわれに向けられるとき
遺骨返還運動と日本文化人類学
*池田 光穂
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p. F11-

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抄録
先住民(族)を「異類の他者」として客観的な表象としてのみ扱ってきた学問の倫理的姿勢を、哲学者の植木哲也(2011)氏は「学問の暴力」と呼び、それを厳しく糾弾する。遺骨返還運動の抗議の矛先は自然人類学に向けられているが、このような歴史的な負債を負っているのは、はたしてわれわれのキョウダイ学問だけではあるまい。私は文化人類学もまた、過去の歴史からの反省し学問が倫理的にノーマライズすべきであることを主張する。
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