抄録
大阪府立砂川厚生福祉センター「いぶき」は,激しい行動障がいの状態を示す重度の知的障がい者の支援に専門特化した入所施設である.府内の強度行動障がいを示す方が,「いぶき」での支援を通して再び地域で穏やかに過ごしていただくための通過型施設として位置づけている.利 用者の多くが自閉スペクトラム症であり,構造化支援,コミュニケーション支援を柱に支援の実践 を行っており,多くの方が地域の事業所へ移行されている.しかし,地域からの入所が進むなか利用者の重度化が進んでおり,より幅広い視点での支援の展開が課題となっている.そこで一人でも多くの方に「いぶき」の支援を提供していくため,地域生活移行支援への重点的取り組みと,地域 における支援事業所の拡大のための研修等,地域の強度行動障がい支援のネットワーク作りのための事業を展開している.本誌では「いぶき」の支援の実践の報告とともに,府立施設として「いぶき」が担う役割について紹介していく.