抄録
本論文では,長野県の特別支援学校で 5 年間にわたって継続的に取り組んでいる SWPBIS の考えに基づいた,支援改善のための取り組みについて解説する.まず特別支援学校における,教員の支援をサポートする校内支援チームの編成の必要性と,それによる専門性の保証,および外部コンサルタントの活用の必要性について述べる.続いて,それによって教師の考え方が「問題行動をやめさせる」から「より適切な行動を育てるにはどうすればよいか」に変わることで,支援内容が変化し,児童生徒の行動がより適応的に改善された事例を 2 件紹介する.それを踏まえて,現状の特別支援学校における SWPBIS の導入の効果と課題について述べる.