抄録
近年,心の健康問題で休職しリワーク支援を利用する者の中に,発達障害の特徴を有する者が一定数存在することが指摘され,障害特性に応じたリワーク支援の在り方についての議論がな されている.本稿では,主に地域障害者職業センターで実施されているリワーク支援が有する2つの機能である通所プログラムを提供する機能と企業担当者や主治医との間で行うコーディネートを 行う機能について概観した.発達障害の特徴を有する利用者への支援には,集団プログラムと個別 相談を並行して実施し,集団プログラムでの体験を丁寧に振り返ることで自己理解を促すことが有用と思われた.一方,職場との復職調整の在り方については課題が残り,今後の継続的な検討が必要と考えられた.