発達障害研究
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神経発達障害医療における小児科の現状とこれから
小林 穂高
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2020 年 42 巻 2 号 p. 94-102

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抄録
病気の診断をすることと薬物療法を行うことは医師にしかできない医療行為であるが,神経発達障害の場合,診断が即問題の解決につながらないことは周知のことであろう.では医療は発達障害の子どもとその保護者に対して何ができるのだろうか.小児科医は児童・思春期精神科医と 比較して予防接種や健診等でかかりつけ医であることも多く,保護者にとって相談の門をくぐるう えではいくぶん敷居が低いのが特徴であると考えられる.筆者は三重県名張市で小児科医の立場で,市の保健師,教員,保育士,福祉職と日常的に文字通り行き来しやすいシステムのなかで連携を取り合い,医療の立場で神経発達障害の子どもへの支援を行っている.本稿では名張市の「切れ目のない支援」を行うためのシステム(名張版ネウボラ)についても触れながら,小児科医のこれ からについて考察する.また新型コロナウイルスのパンデミック下における小児科医の役割についても述べてみたい.
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© 2020 日本発達障害学会
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