抄録
本研究の目的は,近年のわが国におけるペアレントトレーニングの実践研究の動向を把握 し,課題を分析することであった.近年の動向として,集団形式が増加している傾向が見られ,親子両方に対する客観的評価も増加していた.また短縮版の実施や地域での普及は進んでいる傾向が見られた.さらに内容と効果については,対象児およびその保護者のニーズに応じたプログラムの 作成と実施,家庭内の成員や環境についての検討,フォローアップセッションの実施やある程度の期間にわたる実施,社会的妥当性の評価とその対象に子ども自身を入れること,効果の要因の検証等の必要性が明らかとなった.最後に,本研究の選定条件に該当していない研究や実践が行われている可能性があり,今後はハンドサーチ等にて分析対象文献を増やすことを検討する必要があると 考えられた.