発達障害研究
Online ISSN : 2758-9048
Print ISSN : 0387-9682
通信制高校における「特別な支援を要する生徒」の教育的ニーズと支援体制の実態
田中 優花吉利 宗久伊藤 武彦
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 43 巻 2 号 p. 214-225

詳細
抄録
本研究では,全国の通信制高校(242 校)における特別な支援を要する生徒の在籍状況と 組織的な支援体制の実態を明らかにすることを目的とした.養護教諭または生徒の健康問題等の担 当者に対する質問紙調査を実施した結果(有効回答数 72 校,29.8%),発達障害,精神的健康,身体的健康を理由とする特別な支援を要する生徒が一定の割合(各 2% 以上)で在籍していることが 明らかになった.また,学校の組織的な支援体制について,常勤の通信制課程専任養護教諭をはじ め,特別支援教育コーディネーター,医療,心理,福祉の専門職の配置も課題となっていた.生徒 との対面による指導機会が限られる通信制高校では,教員研修等による専門性の向上とともに,医療や福祉等の専門家との細やかな連携がより重要になることを指摘した.
著者関連情報
© 2021 日本発達障害学会
前の記事 次の記事
feedback
Top