抄録
自閉スペクトラム症(ASD)を主とする発達障害への支援は,国の推進施策のもと支援サービスの拡充がもたらされた.こうした子どもを取り巻く環境の変化に伴い,求められる支援ニーズも変化している.またこの間の研究の進歩は支援が依拠すべきエビデンスを多くもたらした.このため発達障害支援にかかわる私たちの知識も常にアップデートする必要に迫られている. これからの発達障害支援は,地域で教育,福祉,医療等多領域・多職種がネットワークをつくり連携してあたることが前提となっていく.そのためには,異なる専門性をもつ支援者が共通の言語をもち,互いのコミュニケーションをより円滑にし,今日的な問題意識を共有することは重要である.今大会の特別講演では,WHOが推奨するメンタルへルスの視点からの包括支援のあり方を一緒に考える機会とし,発達障害への早期支援,メンタルへルスの課題,そして学校での多職種支援について提案を行う.