発達障害研究
Online ISSN : 2758-9048
Print ISSN : 0387-9682
デンマークにおけるギフテッド教育
─ギフテッドの定義やニーズ,早期発見,介入方法─
是永 かな子
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 44 巻 4 号 p. 354-367

詳細
抄録
本稿では2024/25年度からギフテッドのスクリーニングチェックリスト活用を目指すデンマークのギフテッド教育の動向を示した.方法は文献研究と調査研究であり,結果は以下である. ギフテッドとは通常IQ130以上(約 2%)を指し,IQ120以上(約5%)もその対象になることがある.自治体によっては上位10~15%を特別な教育の対象としていた.ギフテッドのニーズとしては,能力を十分に発揮できない場合に成績不振や社会的・情緒的・行動的問題を引き起こす危険性や非同期発達が指摘されていた.またギフテッドの早期発見にはチェックリストの活用の有効性も示された.ギフテッドの介入方法は学級における個別・集団介入,パートタイム介入,サマースクール,特別学級,特別学校が検討されたが,総合的にはパートタイム介入が学力向上と情緒的安定に最も効果があることが示唆された.日本でもパートタイムの介入としての通級の対象にギフテッドが包括されることを期待したい.
著者関連情報
© 2023 日本発達障害学会
前の記事 次の記事
feedback
Top