災害情報
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特集 2016年熊本地震と災害情報
平成28年(2016年)熊本地震の概要
青木 元
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2017 年 15 巻 2 号 p. 77-80

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抄録

平成28年(2016年)熊本地震では、4月14日と16日の地震により最大震度7を2回観測した。16日の地震以降、一連の地震活動域は、熊本県熊本地方にとどまらず、阿蘇地方や大分県中部など広域に及んだ。大分県中部の活動は5月以降低下したものの、熊本地方及び阿蘇地方の活動は減衰しつつも活発な状態が続いた。震度1以上を観測した地震の回数は4月中に3千回を超え、9月には計4千回を超えるなど、他の地域で発生した過去の地震と比べても非常に活発な地震活動となった。

一連の地震活動に対し、気象庁から様々な情報提供がなされた。このうち余震の発生確率に関する情報については、熊本地震の活動経過を踏まえて見直されることとなり、平成28年8月に地震調査委員会が「大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方」として報告書をとりまとめた。

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© 2017 日本災害情報学会
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