Thermal Medicine
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温熱誘導DNA二本鎖切断の生物学
森 英一朗高橋 昭久大西 武雄
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2008 年 24 巻 2 号 p. 39-50

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抄録
ハイパーサーミアは様々なタイプのがん患者の治療に広く用いられている. しかしながら, 温熱誘導細胞死に関する分子機構については十分に解明されていない. タンパク質変性は温熱処理によって引き起こされる損傷の主なタイプとして知られているが, 最近の研究によってDNA二本鎖切断 (DSB) が温熱誘導細胞死において重要な役割を果たしていることが明らかになってきた. 本総説では, 特に温熱感受性と温熱耐性におけるDSBの生成・修復の意味について考察する.
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© 2008 日本ハイパーサーミア学会
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