災害情報
Online ISSN : 2433-7382
Print ISSN : 1348-3609
[論文]
市町村の水害対応の判断・意思決定を支援する地理空間情報の相互運用性を有する情報システムの構築と評価
田口 仁, 臼田 裕一郎, 長坂 俊成
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2011 年 9 巻 p. 72-81

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抄録

水害対応の最前線である市町村は、災害発生前から多種多様な情報に基づき、避難情報を発令するなどの総合的な判断・意思決定を行うことが求められる。そのためには、様々な機関や部署が有するリアルタイムの情報や静的な情報と、防災を目的としない情報等を含めて取得して情報を統合した上で、判断・意思決定を行える情報システムが必要である。そこで本研究では、水害対応のための情報システムの機能として、1) 国際標準の相互運用方式による地理空間情報の取得、2) WebGISによる情報の統合、3) 地図上へのマッピングによる判断・意思決定、という3つの機能を提案する。これらの提案した機能を有する情報システムとして、災害対応システムのプロトタイプを構築した。そして、新潟県見附市を対象に、実証実験として机上防災訓練を行った。その結果、市の災害対策本部は1) 相互運用方式により多種多様な地理空間情報を取得し、2) WebGISによって取得した情報が統合され、3) 統合した情報を下敷きに、その場所の状況を考慮した判断・意思決定としてマッピングが行われた。そのため、本研究で提案した機能は水害対応における情報システムの機能として、有効であることが確認された。

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© 2011 日本災害情報学会
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