日本シミュレーション医療教育学会雑誌
Online ISSN : 2436-4452
Print ISSN : 2187-9281
実践報告
病棟単位で実施した看護師に対するTask trainingとSituation-based trainingの2段階構成による救急蘇生シミュレーションの学習効果の検討
釋迦野 陽子山本 恵美子加藤 沙弥佳長野 健彦児玉 裕子後藤 美智子小松 弘幸
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2020 年 8 巻 p. 51-58

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抄録
本院では、2018年より附属病院看護部と共同で、看護師を対象としたTask trainingとSituation-based trainingの2段階構成による救急蘇生シミュレーション教育(Simulation-Based Education;以下SBE)を実施した。今回、我々は、参加者83名へのSBE実施後の質問紙の結果を分析し、SBEによる学習効果の検討を行った。その結果、臨床経験年数によって学習成果やニーズが異なることが示された。 また、2段階構成のプログラムは、救急蘇生スキルの習得を促進することが示唆された。これらの結果から、2段階構成によるプログラムを経験年数別に研修目的を明確にして実施することで、さらなる看護実践能力の向上が期待できると考えられた。
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© 2020 日本シミュレーション医療教育学会
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