抄録
大阪医科大学看護学部の静脈血採血演習(以下、採血実習)では、血管可視化装置を導入し最後に学生間の採血を実施している。本調査の目的は、血管可視化装置の使用効果および採血演習の評価をすることである。対象は学生81名で質問紙調査法により血管可視化装置使用による血管の走行や位置の理解、学生間の採血実施後の思い、事前説明、指導体制、時間配分について検討した。回収数は37部で血管可視化装置を使用したことは約9割が「よかった」と回答した。血管可視化装置の使用による理解は【血管の位置や走行の理解】、【血管の太さと深さの理解】等であった。学生間の採血は約9割が「実施してよかった」と回答し【看護職への自覚や技術への自信】につながっていた。