抄録
本研究は,住宅室内の天井が傾斜した場合,水平な天井に比べて開放感などの視覚的効果がどのように変化するかについて,実験により検討したものである。
室空間の視覚的効果に影響を与える因子としては,室の形状や容祇,明るさ,開口量,色彩,家具量,在室者数,視線方向等が考えられる。
諸要因の内,室の形状と容積および視線方向だけを取り上げ,他の因子は一定として模型実験を行った。
その結果,開放感などは室容積とともに前面壁面の視角に影響され,天井傾斜のつけ方によっては天井高を低くしても視覚的効果が劣らないことがわかった。
また,高さ2400mmの水平天井と同じ程度の視覚的効果を得るための各種傾斜天井に関する基礎資料を整理した。