日本インテリア学会 論文報告集
Online ISSN : 2435-5542
Print ISSN : 1882-4471
慢性期および急性期病棟におけるアメニティに関する比較研究
岡山旭東病院の七夕行事における色彩の工夫と患者への癒しの試み
小野 清美林 優子山岡 聖典
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ジャーナル オープンアクセス

2002 年 12 巻 p. 43-47

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抄録
本研究は病床数l62床を持つ脳神経運動器疾患総合専門病院で,七夕行事を患者の理解レベルの高い慢性期病棟と低いレベルの急性期病棟において色彩を視感測定し,各病棟ごとに七夕の短冊および飾り付けまでの全過程の色彩計画を立案,実施,評価した。 慢性期病棟の視感測定から短冊はブラウン系をベースカラーにしdull6(8YR 5.5/6.5;鈍い黄みのだいだい)を使い,そのカラーの補色であるdarkl8(3PB 2.0/5.0;暗い青)と対照色相となるdark22(7P 2.0/5.0;暗い紫)をサブカラーに使用した。急性期病棟では緑をベースカラーとし, deepl2(3G 4.0/8.5;濃い緑), とpalel2(3G 8.0/3.0;薄い緑)を同一色相のグラデーションとし, さらにvivd8(5Y 8.0/13.0;冴えた黄), vivid2(4R 4.5/14.0;冴えた赤みのだいだい)を上に色相グラデーションにもした。その結果,長い入院生活ではその場の雰囲気に合う対応が必要であり,急性期の場合には家族への慰安と癒しを配慮した行事にしていくことが重要であることが分かった。
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© 2002 日本インテリア学会
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