2007 年 17 巻 p. 9-20
ラジオシティ法に基づいたレンダリングは,空間に拡散した光の効果を視覚化するもので,フォトリアリスティックなパースを作成することができる。しかし,一般ユーザーレベルのインテリアデザイナーにとって,ラジオシティの概念の理解は困難であり,ラジオシティを敬遠しがちである。この研究では,3 DCAD を用いて,インテリア空間の,ラジオシティ法に基づいたレンダリングを繰り返し行い,パラメータの相関関係を探ろうとするものである。さらに,出来上がったレンダリング画像とレンダリング時間との総合評価で,インテリア空間に適した,一定の質以上の画像を,最小限の時間で得るためのレンダリングの設定の指針を示そうとするものである。