抄録
本報告は,これまで庁舎移転などで執務環境が大きく変容した地方自治体の庁舎を対象にして,執務者の座席配置と役職との関係などに着目して実態調査を行ってきた一連の研究に続くものである。既報文献1)の実態調査などから,地方自治体庁舎でも情報通信技術が急速に進展して,執務者がパソコンを使用する作業(以下,VDT 作業)が日常化して,執務者に多様な身体的負荷を与えることなどが予期される。また,執務環境の変容によって,各座席の机上面照度などの視環境が異なり,VDT 作業時のパソコンの表示画面の見やすさに差異が生じることが指摘された。
そこで,本報告は,屋外からの採光の影響が予想される窓際着座者の VDT 作業環境に着目して,その実態について地方自治体庁舎の執務座席を対象に調査を行った。また,当該調査とともに,窓際の着座者を想定して,光源と着座位置の違いなどからパソコンの表示画面の見やすさなどについて実験的に比較検討を行ったものである。