抄録
オーストリア出身の建築家ヨセフ・フランク(Josef Frank 1885~1967)は,1934年にスウェーデンに移住し家具やテキスタイルなどのデザイナーとして活躍した。フランクの建築作品についてスウェーデンに現存する6軒の「Villa 夏の家」を取り上げ分析した。その結果,6軒のVilla の空間計画に2タイプの空間を確認した。一つは矩形の平面の小空間であり,もう一つは曲面を持ち直交軸を崩した平面の大空間である。夫々の Villa について検討を行い以下のことが明らかになった。
1)異なった2タイプの空間は夫々動線を強調している。
2)矩形の小規模住宅の動線には,思いがけない展開がある。
3)変則的な大規模住宅の動線は,外部空間と深い関連性を持っている。