抄録
近年の少子化にも拘らず,特別支援学校の数や在籍生徒数は増加傾向にあり,建築物内での事故への配慮が求められる。
そこで本稿は,特別支援学校での日常事故の低減を目的として,各校にアンケート調査を実施し,特別支援学校での建築に関わりのある日常事故を整理し,日常事故防止に望まれる対応について考察した。
結果として,障害種に拘らず「休憩時間」の「教室」「廊下」での「移動中」の事故が多いこと,障害種別ごとにみると「視覚障がい児生対象校」「知的障がい児生対象校」で事故発生件数の多いことが明らかとなった。さらに,日常事故防止に向けて,ハード面ではバリアフリー環境の整備,ソフト面では教員による施設・設備の定期的な安全点検とヒヤリ・ハット事例の共有が重要であることが明らかとなった。