抄録
病室から眺められる庭園等に植栽を配置することは,心理的に有効であるとされており,積極的に取り入れている施設も見られる。本研究では1植栽の画像(緑,赤,白)を見た場合を対象とし,脳波を測定し,植栽の色環境が与えるストレス低減効果と安静度への影響を把握した。さらにより詳細にその影響を把握するために前調査で使用した画像に加え,各画像の色素をランダム配置した画像を見た後の印象を,VAS 方式を用いたストレス度の記入,及び病院の庭の印象に関する項目について5段階で評価する質問紙調査を実施した。
結果から,赤い花を花として認識できる際には,白い花や緑の植栽と比較し,ストレス軽減効果,励ましの効果が高いことが確認できた。病院の植栽を検討する際には,その病院の患者のニーズを考慮した上で,赤い花を候補のひとつとして取り入れることは有用であると考えられた。