日本インテリア学会 論文報告集
Online ISSN : 2435-5542
Print ISSN : 1882-4471
秋山郷の民家の外観変容と相互扶助の関係性に関する研究
新潟県・長野県の秋山郷8集落を事例として
武田 美恵
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 33 巻 p. 95-102

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抄録
本研究では,農村集落景観に影響する民家の外観変容と相互扶助の関係性を明らかにするため,新潟県及び長野県にまたがる秋山郷8集落の伝統的民家を対象として外観改修状況及び改修理由と住民同士の相互扶助の実態について調査した。 その結果,茅葺だった民家は,昭和40年代以降,雪降ろしを楽にするために落雪型の鉄板葺に替えていった。また,茅及び人手の減少により住民同士で葺替作業ができなくなり,茅葺を除去する民家が増えていった。秋山郷の中門造の特徴である茅壁は昭和36年に消滅し,外壁は杉板張からトタンやサイディングボードに張り替えていった。 外観に統一感がなくなっていった要因として,長持ちする材料を用いて,相互扶助に頼らずに維持管理できるように改修していったことが挙げられる。
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© 2023 日本インテリア学会
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