日本音響学会誌
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Print ISSN : 0369-4232
見掛けの不連続原理による立体物からの回折波の解析
金 熙上田 光宏
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1996 年 52 巻 9 号 p. 665-672

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抄録

我々は波動方程式と境界条件両方とも満足できる新しい解説理論, 回折の見掛けの不連続原理を提案し, 半無限平面, 円柱, スリットなどによる回折波を求め, 厳密解あるいは実験結果と比較することにより, 本原理の有効性を示してきた。しかし, これらはいずれも2次元空間における解析であった。本論文では, この原理の3次元空間への拡張について示し, 凸面および凹多面体からの解析波の1次近似解の計算方法を具体的に示した。立方体及び2枚の正方形板を組み合わせた凹物体空の散乱波を測定し, 推定結果と比較することにより, 3次元空間における本原理による1次近似解の有効性を示した。

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© 1996 一般社団法人 日本音響学会
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