抄録
本論文では極零型分析による零点パラメータから求まる零点ケプストラム係数を用いる基本特徴ベクトルの四つの構成法について, 有声子音認識におけるその有効性を検討した。その結果, 極零点ケプストラム係数と零点ケプストラム係数から構成される基本特徴ベクトルのような, 零点ケプストラム係数をそれ独自で特徴ベクトルの成分とする方法がよい結果をもたらすことを示した。このような特徴ベクトルを用いると, 従来のLPCケプストラム係数を成分とする基本特徴ベクトルを用いる場合に比べ, 有声子音認識において, どの音素に対してもよい認識結果となること, ほとんどの話者に対しても, 認識結果がよくなることを示した。