日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
論文
震災復興期における被災者が求める音環境についてのケーススタディ
――高速道路沿いの復興公営住宅における社会調査を手がかりに――
永幡 幸司岡崎 悠太高橋 優木
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2022 年 78 巻 9 号 p. 484-495

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抄録

高速道路に面する復興公営住宅において,居室が道路に面する棟の住民と,面しない棟の住民を対象に,音環境の評価と住宅の満足度について,供用開始半年後と1年半後の2回,質問紙調査を行った。その結果,住民が窓を開けて生活を望む場合は窓を開けた状態で,閉めて生活することを受け入れた場合は閉めた状態で,屋内の夜間の等価騒音レベルが40dBを下回れば,音環境に対して一定程度の満足が得られることが示唆された。この値が満たされない場合,住民は,音環境だけでなく,生活環境全体に対して厳しい評価をすることがあるが,眺望の良さのような卓越した条件があれば,評価が緩和される可能性もあることが示唆された。

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© 2022 一般社団法人 日本音響学会
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