高速道路に面する復興公営住宅において,居室が道路に面する棟の住民と,面しない棟の住民を対象に,音環境の評価と住宅の満足度について,供用開始半年後と1年半後の2回,質問紙調査を行った。その結果,住民が窓を開けて生活を望む場合は窓を開けた状態で,閉めて生活することを受け入れた場合は閉めた状態で,屋内の夜間の等価騒音レベルが40dBを下回れば,音環境に対して一定程度の満足が得られることが示唆された。この値が満たされない場合,住民は,音環境だけでなく,生活環境全体に対して厳しい評価をすることがあるが,眺望の良さのような卓越した条件があれば,評価が緩和される可能性もあることが示唆された。