抄録
本稿は、日本の大学における韓国語科目のアチーブメントテストについての一考
察である。大学で韓国語を担当する教員は、毎学期、アチーブメントテスト問題を
作成して当該科目を履修している学習者の学習目標における到達度の評価を行って
いる。しかし、学期末のアチーブメントテスト作成には苦労が多いが、同じ科目を
教えている教員同士のチェック体制を整えるのは難しく、教員同士でのテスト問題
開発に関する情報共有や公開も容易ではないのが現状である。そのため、テスト終
了後も教員同士でPDCA サイクルを用いてテスト結果についての検証にはつなが
りにくいと思われる。
本学の共通教育科目として設けている韓国語Ⅰと韓国語Ⅱは、全受講者に対して
共通のシラバス、共通テキスト、共通の副教材、共通テストを提供しており、評価
基準を統一するため、統一テストを毎学期実施している。本学では2020 年度と2021
年度のコロナ過の中でLMS を活用してオンデマンド型授業が実施され、韓国語Ⅰ
と韓国語Ⅱを履修している学生に対して一学期に二回の統一テストをオンラインで
2 年間実施したその結果の一部を本稿で考察している。
本稿では、このように本学で実施している韓国語科目における多肢選択問題のア
チーブメントテスト結果を共有することで、今後、テスト問題開発の改善などに活
用されたい。また、韓国語のテスト問題を共有することで、大学で韓国語を教えて
いる韓国語教員の試験問題作成への基礎研究につながることを期待している。