抄録
本論文では, ライフスタイルの変化が環境に及ぼす影響を定量的に評価するモデルを開発した. すなわち, 家計による財・サービス購入行動とそれらの消費に伴う環境負荷発生量を, 家計収支, 物質収支, エネルギー収支, 時間収支の観点に立ち, 関連付けるモデルを開発した. このモデルは, 財・サービス選好モデルと, 物質・エネルギー収支モデルからなる. 財・サービス選好モデルでは, 家計の財・サービス別の消費支出を推計し, 物質・エネルギー収支モデルでは, 推計された家計消費支出から環境負荷発生量を推計する. 本研究では, 2030年までの家計消費支出と, 家計生産活動に伴う環境負荷発生量を推計した, 対象とした環境負荷は, 家庭ごみ, 粗大ごみ, 排水発生量, エネルギー消費量, 水質汚濁物質, 大気汚染物質, 住宅建設廃棄物である.