学校メンタルヘルス
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小学校教員におけるワーク・エンゲイジメントの促進要因及び生きがいへの影響の検討
前垣 侑子藤原 忠雄
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2025 年 28 巻 2 号 p. 267-277

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抄録

【問題と目的】教員のメンタルヘルスは深刻な状況が継続している。教員のメンタルヘルスに関する知見が積み重ねられてきたものの,ポジティブな側面の取組は少ないことが課題とされている。そこで,仕事に対するポジティブな概念であるワーク・エンゲイジメント(以下,WEと略記)に焦点を当て,小学校教員におけるWEの促進要因及びWEが生きがいに及ぼす影響を検討することとした。

【方法】小学校教員280名に対し,WE, 同僚性,管理職のサポート,同僚のサポート,自己効力感,生きがいの6概念に関するWeb調査を実施した。

【結果】6要因間の全体的影響過程を共分散構造分析により検討した結果,自己効力感がWEに直接的な正の影響を与え,同僚サポートは自己効力感を介してWEに正の影響を与えていた。協働的職場風土及びラインケアは,背景要因として同僚サポート及び自己効力感へ正の影響を与えていた。また,WEは生きがいに正の影響を与えていた。さらに,各下位尺度間の関連性を重回帰分析により検討した結果,同僚の評価的サポートが自己効力感の全ての下位尺度へ正の影響を与えていた。WEの活力と熱意は,生きがいの全ての下位尺度に正の影響を与えていた。

【考察】小学校教員におけるWEの向上には,協働的職場風土の醸成,ラインケア及び同僚の評価的サポートの充実,自己効力感向上の必要性が示唆された。小学校教員のメンタルヘルス対策推進において重要な指針が得られたと考える。

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