経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2002年度秋季全国研究発表大会
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ゲーム理論的アプローチによるサプライチェーンマネジメント
売り手の価格割引率と基準発注間隔の決定方法の研究
*後藤 達哉鶴見 昌代山田 善靖
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p. 7

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抄録
本研究では,サプライチェーンの総費用を最小にするために,サプライチェーンの各企業の行動をうまく調整するメカニズムを研究する.売り手と買い手で構成される2段階のサプライチェーンにおいて,売り手が買い手の補充注文を特定の時点に制限する代わりに価格割引をおこなうCRE戦略を扱う.従来のCRE戦略に売り手の費用として在庫保管費用と発注費用を組み込むことによって,従来よりも現実的なモデルへ改善する.CRE戦略を実行する状況はシュタッケルベルグゲームとして定式化できる.また1つのサプライチェーンにおいて,複数のCRE戦略を実施することを提案し,サプライチェーン全体の費用を削減できることを示す.
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© 2002 経営情報学会
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