抄録
本稿は、地域の情報力を測定する枠組みを構築することを目的に、その第一報として放送メディアが提供するコンテンツ受信状況の量的な地域差を探るものである。日本の民間テレビ局は、5つのニュースネットワークを構築している。しかし、全ての都道府県において5つのニュースネットワークに属するテレビ局が整備されているわけではない。放送受信における地域格差の是正のため、旧郵政省は、地方の民間テレビ局を新規に開局する計画を立てた。その計画により、1990年代に多くの都道府県で民間テレビ局が整備された。我々は、全国放送番組の提供状況をその計画の実施前後で比較し、多くの地域格差が是正されたことを確認した。しかし、未だいくつかの県に地域格差が存在することもわかった。