経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2007年度春季全国研究発表大会
セッションID: F3-4
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概念帳票モデルによる帳票自動生成の実証実験
*中西 昌武
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抄録

概念帳票は,帳票構造とデータベース構造の論理的関係を明らかにした数理モデルである.このモデルを使えば,アクセス対象データソースに対し論理的に表示可能な帳票パターンを導出できる.DB付属の帳票生成ツールの多くはきめ細かな表現機能に乏しい.また商用帳票生成ツールの多くは帳票パターンの解析を十分に行わない.データベースと帳票生成ツールの間には,依然として大きな懸隔がある.本稿は概念帳票モデルの応用による,こうした問題の解決の実証報告である.この実験ではMS- Accessデータソースから生成可能な帳票パターンを利用者に表示し,利用者が帳票パターンを選択すると,商用帳票生成ツール「シーオーリポーツ」に帳票パターンと抽出データを渡し,シーオーリポーツの初期プロトタイプを生成する.そのうえで利用者はシーオーリポーツ上で,論理的帳票パターンを保証されつつ帳票生成の最終仕上げを行うことができる.

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© 2007 経営情報学会
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